ここが問題のスズメバチが出入りしている通風孔です。
ヒメスズメバチは、出入り口から結構進んだ奥に巣を作る事もしばしば。この事実を知っているのは、業者ですらあまりおりません。

床下を探索しても巣が一向に見つかりません。
しかしながら通風孔近くの床下では確かにスズメバチが羽を震わせる“ブーン”という音が。
普段聞きなれているこの音も、床下という逃げ場がなく暗い中で聞くと本当におぞましく聞こえます。音の方へ向ってみると、通風孔の脇に３ｃｍ程の隙間があり、明らかにその奥から聞こえてくるのがわかりました。

音のする方への薬剤散布により、成虫は退治できました。問題は巣の撤去です。床下から巣までは届きそうにありませんし、何より巣の存在が目視では確認出来ませんでした。巣があると断定した場所の上に当たる部分とは・・・
なんと、玄関の下駄箱でした。

お客様にご説明し、下駄箱の床面を剥がすことに。
すると、全貌が明らかになりました。下駄箱の下は直接床下に直結しており、下駄箱の床板に営巣しておりました。
床下や屋根裏にスズメバチなどがいる場合、巣の場所をキチンと特定出来るかどうかが非常に重要な作業になります。

まだ初期であり、外皮が全くない状態ですが、すでに成虫は１５匹程おり、早い段階での駆除が出来て良かったと思います。

右から、撤去した巣・幼虫・蛹（サナギ）・ヒメスズメバチの働き蜂
かなり大柄なハチで、針の出るおしりの先端が黒いのがこの種の特徴です。

施工後

下駄箱の床板を新しい板で修繕し、作業を終了しました。
大工仕事は大好きなので、やむなく家屋を開口した場合の修繕作業も櫻庭がその場で致します。