蜂駆除業者がお教えするハチに刺された時の対処方法

こんにちは！

埼玉県のハチ駆除専門業者で代表を務めておりますハチハンター櫻庭です。

こちらをご覧になられている皆さまはハチに刺された事がありますか？

私はほぼ毎年刺されています。

このお仕事も駆け出しの頃は注意して作業に当たっていたので、それほど刺されなかったんですよ。

良く刺されるようになるのは慣れてきてから。恐怖心が薄れてきて油断や慢心が生まれて来た頃。

特に独立して３年目辺りは防護服を着ないで駆除作業をする事の方が多かった気がします。

ここで何が言いたいかと言いますと、ハチってこちらが気を付けていると滅多に刺しては来ませんという事なんです。

とは言え刺されてしまう事もあるわけで、その際に自分の命を守る為に何をすべきか、また刺されにくくするにはどうすべきかについて順を追って書いていきたいと思います。

ページ内目次

・ハチはどういう時に人を刺すのか

・ハチに刺されたらこの順番で対処しましょう

これはシンプルかつとても重要な事です。

それは、【巣に対して何かした場合】です。

何かとは何か。

・巣を揺らす

この一点です。（細かな例外は割愛）

揺らすにもいろいろありますが、例えば

・そこに巣があると気づかずに木を剪定しようとした。又はたまたま体が枝に触れた。⇒巣が揺れた

・地中に巣がある近くをドカドカ歩いた。⇒巣への振動

・巣の側で何らかのエンジン音（バイク、チェンソー、草刈り機等）を出していた。⇒空気を伝わる巣への振動

巷でよく聞くのは【ハチは香水に反応する】【黒い物を攻撃する】という文言。

確かに間違いではないです。では香水を付けておらず全身真っ白であれば刺されないかというと、全くの間違い。

怒ったハチには、私は真っ白だよと言っても通じません。

現に私は頭を刺された事が無く、これまで刺されたのは腕や足、顔などです（私は色白）。つまり

巣を揺らされて怒ったハチは香水の匂いがしなかろうが黒くなかろうが動くもの（部分）を攻撃する。

一般のお客様がご自宅で一番被害に遭われるのは、夏場の庭木剪定時です。

いきなり木を切るのではなく、

・木を切る前に、対象となる木の葉っぱの間からハチが出入りしていないかチェックする

・物干し竿など長いもので木を揺らしてみる

などしてから剪定を始めて頂くだけでずいぶん予防になると思われます。

これまではどういった状況で蜂が人を刺すのかにつきて書いてきましたが、こちらでは実際に刺された時の対処方法について書かせていただきます。

ネットでいろいろと情報は出ていますが、中には間違った内容も見受けられます。

こちらで書くのは実際にスズメバチなどの蜂駆除をしている私自信の得た知識や刺された時に実際に行っている、より実践的な内容となります。

① 刺された！　その場から遠ざかりましょう！

ほぼ間違いなく蜂の巣が近くにあります。その際に手で払うなどすると、そこをめがけて攻撃してきます。上半身は動かさず、極力姿勢を低くしてその場から遠ざかりましょう。忍者やサザ〇さんの走り方をイメージ。

蜂は目が上部についているので、下の方は比較的良く見えていません。

② 自宅などであれば水道へ急ぎましょう。

刺された部位に流水を当て、痛いのを我慢して指でつまんで毒を絞り出しましょう。

これには二つの意味があり、一つは冷やすことによる痛みの緩和。もう一つは、毒が体内に回るまえに少しでも外へ出すことにより、体へのダメージを減らせます。蜂の毒はとても水に溶け出やすい性質があります。

③ 虫刺され薬を塗りましょう

水を当てて毒を絞ったら、抗ヒスタミン系軟膏を塗りましょう。市販の虫さされ薬の事です。

④ 皮膚科へ行きましょう

近くに総合病院があればそこへ。そうでない方は皮膚科へ行きましょう。念のため、自宅で塗った塗り薬を持っていきましょう。

⑤ その後は冷やしましょう

刺された患部は冷やすと痛みが弱まります。翌日以降は痒みが強くなってきますので、やはり冷やすといいです。

⑥ 日頃から備えましょう

手で毒を絞り出すのもなかなか難しいものです（痛い部分をギューッとやるのはやはりキツイ）。

そういう方は毒を吸い出せる吸引器を常備しておきましょう。ポイズンリムーバーというやつです。

また、夏山登山に行く場合や林業に携わる方はエピペンというアナフィラキシーショックを緩和する注射器をあらかじめお医者さんに処方してもらい、常備しておくといざという時に命拾いするかもしれません。